歯並びの悪さが気になっている人の中には、歯医者で歯科矯正を受けたいと思っている人も多いでしょう。

歯並びをよくして見た目を良くするという点では、矯正歯科だけでなく審美歯科で治療を受けることを選択される方も増えてきています。

審美歯科と矯正歯科の違い

同じ歯医者の中でも、審美歯科と矯正歯科にはどのような違いがあるのでしょうか。

どちらも歯並びをきれいにしたり、噛み合わせを良くする治療を行うので治療の目的は同じように見えます。

矯正歯科

一般的な方法では、歯並びをよくしたいと思う場合には矯正歯科を受診して歯科矯正を受ける方法が普通でした。

しかし矯正歯科で行われる歯科矯正は、顎の成長や歯の生えかわりなどを考慮しながら、ゆっくりと時間をかけて矯正治療が行われます。歯の位置を少しずつ動かすことで、きれいに並べていくということです。そのため矯正歯科で行われる歯科矯正は、治療を始めてから終了するまでに数年間かかるといわれています。また矯正治療が終了したとしても、特別な器具をもちいて、後戻りを防止する期間を、長ければさらに数年間も要します。

審美歯科

一方、審美歯科で行われる歯並びの修正は、矯正歯科で行われる治療とは異なり短期間で終了する場合がほとんどです。

その内容は小規模な歯並びの乱れを、歯を削ることで修正する治療法などがあげられます。歯の状態によってはできないこともありますが、多くの場合審美歯科治療は数週間という短期間で治療を終えることができるため、期間が短いだけでなく歯列矯正治療に比べて費用も大幅に削減することができます。

一言で歯並びが悪いといっても、個人によってさまざまな症状があります。

例えば顎の大きさに対して歯の大きさがあっていない状態や、早いうちに歯を抜いてしまいその後放置してしまったなど、様々です。どのような症状であっても、削ってかぶせてしまえばきれいになるというものではないのです。

簡単に言ってしまうと、矯正歯科はなるべく歯を抜かずにゆっくりと健康的に治していくという方法で、審美歯科はきれいにすることを目標に、美容目的で通う人が多いという特徴があります。

歯並びを整えるためだけならどちらに通ってもよいとは言え、どちらを選べばよいか迷ってしまう人も多いでしょう。

歯が変色してしまい、それを白くしたいという人は初めから審美歯科に通う方がよいでしょう。審美歯科では矯正のほかにも歯を白くするために薬を塗布したり、人工の歯を貼り付けることで変色した歯でも自然に白く見せることもできます。

しかし美しい歯を目指すために、本来であれば削る必要のない健康な歯まで削らなければいけない場合もあります。

かといって歯列矯正は歯を残すことができるかと言うとそうでもありません。歯列矯正は術後に歯根吸収という現象が起こり、歯の根が短くなって将来的に抜けやすくなってしまうというリスクもあります。

どちらにもメリットデメリットがあるため、しっかりとそれらを納得してからどちらにするのかを選ぶと良いでしょう。

健康的な歯をむやみに削ったり、神経をとってしまうと歯のダメージは大きくなりますが、口元のコンプレックスを抱えたまま生きるならすぐに見た目を整えたいという方もいます。

歯というものはできるだけ自分の歯を残した方がいいのはもちろんですが、年齢を重ねるとどうしても差し歯にしなければいけないこともでてきますので、遅かれ早かれ差し歯になる可能性があるのなら早い段階で口元のコンプレックスを解消して生きていくことの方が人生においてはプラスになるということもあります。

迷った場合にはそれぞれ気になる歯医者でカウンセリングを受けてみると良いでしょう。一度歯の状態を確認してもらうことで、どちらへ通えばよいか判断できることもあります。