奥歯の差し歯を作る場合、見た目はそれ程気にしなくて良いのではないかと考える人は少なくありません。

奥歯の差し歯の種類

差し歯の治療にはさまざまな種類がありますが、保険が適用される治療ですと、大抵はレジン製の差し歯を使用することが多いです。

レジン製は傷がつきにくいといったメリットがあるものの、非常に汚れやすく色も変わりやすいところがネックです。メンテナンスにはそれなりにお金がかかるので、保険が適用されるといっても、仕上がりには満足できない可能性の高い差し歯治療です。奥歯は人には見えにくい場所ですが、レジン製の差し歯は見た目が天然の歯とは明らかに違うことがわかりやすいので、気になる方も多いかもしれません。

見た目を気にしないのであれば、治療に健康保険が適用され、安い値段で差し歯を作る事が出来ます。ただ、歯の場所によっては、口を大きく開けた時に見えてしまう事があります。その時、周りの歯と色の違いが気になる状態になってしまうという事は少なくありません。奥歯であれば気にしないというのであれば問題ありませんが、歯の美しさにこだわりたいというのであればセラミックの歯を考えておく事がおすすめです。それによって、口を開けたときの歯の印象を綺麗に保つ事ができるようになります。

寿命

差し歯の寿命は、10年程度が一般的と言われます。土台部分は比較的丈夫なのですが、歯の形状を成す構造物・被せ物の部分は素材によっては概ね5年程度で変色が始まり、10年を経過した頃には使用に支障を来たす大きなトラブルに見舞われ易くなります。

こうしたトラブルで代表的なものの1つが、歯の根に当たる部分が折れてしまう事です。一時的に大きな負荷が掛かる事と差し歯の素材の経年劣化が重なって、引き起こされる事象と考えられます。奥歯の場合には食いしばる動作・食物を噛む等の際に、最も力が掛かり動作の下支えをする部分となります。その為、差し歯の根の部分に関するトラブルが他の箇所よりも起き易いと言えます。

故に、奥歯の差し歯は寿命が短めであると考える必要があります。概ね7年程度と見るのが適切ですが、これくらいの期間であればやり直しを視野に入れた施術をせざるを得なくなります。やり直しは初回以上に残存する歯の部分を削ったりと、よりリスク・負荷が高い施術となるので、極力避けたいところです。

そこで奥歯の差し歯については、長寿命な素材を使った施術も視野に入れるべきと言えます。対象となる素材の使用は概ね保険適用外となり価格は割高ですが、口や歯の機能の根幹を担う部分である事を考慮すると、充分に値段に見合った成果が得られると言えます。状態やケア次第では、20年以上の残存が期待出来るケースも多いからです。

治療期間

奥歯を差し歯にするまでに治療期間がどのくらいになるのか。まず差し歯にする歯の状態にもよりますが、神経の処置が必要となることがほとんどですので、その処置に3~8回程度の通院が必要となり、期間にすると2~8週間程度は必要です。

特に奥歯は神経が複雑な形をしていることが多く、人によっては神経処置にかなりの期間を要することもあります。神経の処置が済んだ後は、神経を抜いた歯に立てる土台の型取りが行われ、およそ1週間後に作った土台を立てて、差し歯の型取りや色の決定、さらに1週間後に差し歯をセットするという流れで治療が行われていきます。

ですので、治療が終わるまでに最低でも通院は3回、治療期間は2~4週間程度となります。ただし、これはスムーズに全ての処置が進んだ場合の治療期間となりますので、先述したように奥歯の神経処置に時間がかかったり、差し歯の調整に時間がかかった場合は、治療期間が長くなることもあると知っておきましょう。

セラミックの値段は高い?

セラミックの歯はとても高いというイメージがありますが、治療費は選ぶ歯科医院によって異なります。これまでよりも安い価格での治療を行う歯科医院もあり、意外と手頃な価格で綺麗な歯を作る事ができるという事は少なくありません。

治療の値段を考えると保険が適用される範囲内で治療を行いたいと考えてしまう人は少なくありません。ですが、見た目が気になるのであれば歯科医院を比較検討してセラミックの歯を作っておく事がおすすめです。それによって長く良い状態を維持する事ができるようになります。

金属によるアレルギーの心配もありますし、こうした問題を考慮するとセラミックにする将来的なメリットは大きいと言えます。セラミックは陶器なので、金属アレルギーなどに悩まされることは絶対にないですし、変色しにくいので天然の歯と同じセルフケアでキレイな状態を維持することができます。

奥歯にはジルコニア

しかしセラミックは強度がないので、奥歯に使用すると壊れやすくなります。そんな時はジルコニアセラミッククラウンを使うといいでしょう。ジルコニアセラミッククラウンは人口ダイアモンドと呼ばれとても硬い素材です。強度にも優れているので奥歯の治療には最適です。

強度があるだけでなく白く綺麗な素材なので奥歯だけでなく前歯の治療にも使えます。ジルコニアセラミックは強度が必要な場所に使え、土台に金属を使わなくて良いというメリットがあります。金属を使わないので、金属アレルギーの人でも安心して利用できます。

他にもジルコニアセラミックの特徴は、変色や劣化をおこさないので長期間安定して使用できます。費用は少し高めでも長期にわたって使用できるので、一度治療をすれば費用もかなりお得になります。また金属よりも軽いので、身体のバランスを崩さずに使用できるのもメリットといえます。ジルコニアセラミックは保険適用外で自費診療ですが、クリニックの中にはかなり安い技術料で治療をおこなう所もあるので、そういう所で治療をすると費用もお得です。