実は私はある歯科で勤務していたとき、自分のところではなく別の歯科でオールセラミック治療を受けました。なぜ他の医院を選んだのか。

私が他院のオールセラミックを選んだ5つの理由

私が他院を選んだ理由は、一言で言えば「自分の歯科では不安だったから」です。では何が不安だったのか。何が足りなかったのか。

そういったことを全て含め、私が歯科業界にいたものとして、また一患者として2つの側面から考えたことを、これからオールセラミック治療を受けようと考えている方に参考にしていただけるよう書いていきます。

まず私がオールセラミック治療において大切だと考えることは以下の5つです。

  • 事前ヒアリングをしっかり行っているか
  • オールセラミックを専門的に扱っているか
  • 通常歯科で長い経験のある歯科医がいるか
  • 傲慢な歯科医のいる医院ではないか
  • 納得できる価格であるか

事前ヒアリングをしっかり行っているか

事前にヒアリングをしっかり行っている歯科は間違いがないと言えます。

保険外診療は高額で、歯科側の事情で言えばかなり利益が上がるため正直ありがたいものです。なので歯科側としては保険外の歯に決めてくれそうな患者さんがいればそちらをおすすめします。もちろんその患者さんが保険外の差し歯にした方がいいと思える場合のみですが。

ここで重要なのは、費用が高額な分あとで問題になりやすいということ。私が務めていた歯科はしっかり患者さんのヒアリングをすることを優先していたのでそういった問題はほとんどありませんでしたが、中には詐欺まがいな方法で保険外治療を取っている歯科もあるので安易に決めるべきではありません。

オールセラミックを専門的に扱っているか

オールセラミックは素材の質云々ではなく、担当する歯科技工士と歯科医の腕によって仕上がりのクオリティが大きく左右されます。なのである程度経験のある人物が在籍している医院で治療を受けた方が失敗がありません。

私が勤めていた歯科でもオールセラミックは取り扱っていましたが、保険外治療なんて月にほとんどしないので実績があるとは言い難い医院だったため、自分のところでする気にはどうしてもなれませんでした。

餅は餅屋といいますが、そこはやはりオールセラミックを専門的に扱っているところを選んだ方がいいと思います。

通常歯科で長い経験のある歯科医がいるか

オールセラミックを専門的に扱っているところを選ぶべきと書きましたが、逆にオールセラミックしか扱っていない、というようなところは避けた方がいいかもしれません。

というのも差し歯治療では当たり前ですが、歯を削り神経の処置をするなど通常の歯科治療の腕も必要です。

特に神経の処置に関してはレントゲンを撮っても影が写り切らないこともあり、写真だけでは判断できないこともあります。神経の処置が不十分だと数年でまた治療をしなければいけなくなり、そうなるとオールセラミック治療をまた一からやり直しということになるのでさらに高額な費用がかかってしまいます。

そんな事態を防ぐためにも、通常の歯科治療もしっかりとこなしてきた歯科医のいるところを選んだ方がいいでしょう。

傲慢な歯科医のいる医院ではないか

歯科医の間ではしばしば「患者の言うことは信じるな」と言われることがあります。

これはどういうことかと言うと、歯の神経というのは非常に複雑であり、「上の歯が痛いと感じるのに実は下の歯が悪かった」ということがよくあります。そのため「患者の言うことは鵜呑みにするべきではない」という意味の言葉が先の言葉なのですが、歯科医の中には何を勘違いしているのか患者の言うことに全く耳を貸さない人間がいることも事実です。

そういった歯科は悪い口コミがネットで見つかることが多いので一度調べてみる価値はあるでしょう。

納得できる価格であるか

オールセラミックはセラミック(陶器)でできていますが、陶器というのは本当はそこまで値の張る素材ではありません。高級だと言われているものも原価は知れています。つまり高額な治療費用の大部分は歯科の純利益となるようになっています。

だったら治療を受ける側としてはできるだけ価格が安い歯科を選んだ方がいいのですが、安ければいいというわけではないため値段だけで決めるのはよくありません。

セラミックはそこまで高価な素材ではない、オールセラミック治療自体は決して難しい治療ではないということを踏まえて、そのうえでしっかりと経験のある先生に担当してもらえるとします。その合計の価格が結果に見合っているかを考えれば、私はセラミック歯一本に10万円も出す気にはなれません。

もちろん高額になる理由がしっかりとあり、患者本人がその理由に納得して治療を受けるのであれば何も問題ないですが、特に理由もなく治療を受けるべきではない値段だと私は考えます。

私が選んだオールセラミック

以上のことを総合的に考えて私が選んだのは、全国展開しているオールセラミック治療の大手有名どころでした。

オールセラミックを専門的に扱っている大手だけあってシステムが整っていて、安い価格で品質の高いものを提供する土台が出来上がっているため、そのへんの歯科で治療を受けるより間違いなくいいと思います。

そして私がここの一番のメリットだと感じたのは、オールセラミックの歯本体を用意する業者と実際に治療を行う歯科医院の2つが別であるということ。

分業のメリット

オールセラミックの差し歯本体を用意する業者は、提携している歯科と連携を取ってセラミック歯を用意したり広告を打って集客やマーケティングを行っています。

ですが実際に治療を行う歯科は各地で提携している通常の歯科になるため、しっかりと長い通常歯科治療の経験がある先生に施術してもらうことができます。

これは本当に良いとこ取りでよく考えられたシステムだなと、初めて知ったときは感心しました。オールセラミック専門審美歯科での不安と通常歯科での不安、それぞれのデメリットを相殺することができるいい方法だと思います。

こうすることでデメリットらしいデメリットはなくなりますが、強いて言えば「値段が相場と比べて安くて不安」ということでしょうか。オールセラミックの原価を考えれば価格はまあこんなものだと私は思いますが、ほとんどの歯科で10万円程度の値がついている以上それが現在の相場価格で、一般の方からすると安すぎるという風に映るかもしれません。

ただ治療を受けた私は何の問題もなく満足しているのでおすすめできます。

数本まとめて治療するなら

私の場合は前歯を複数本まとめてオールセラミックにしたため、1本あたりの価格の差が合計価格を何倍にも膨れ上がらせるということで料金面は特に気にしていました。

その点私が治療を受けたところの特によかった部分が、余計な費用が加算されないシンプルな価格設定です。通常はセラミック歯本体の料金の他に、治療する本数分の「技術代金」のようなものが加算されるのですが、こちらでは治療する本数に関わらず技術代金が一律25,000円とされています。そこにセラミック歯本体の料金を本数分加算していくというだけのクリアな価格設定でした。

オールセラミックにする本数が多くなればなるほどこういった費用で金額の差が出てくるので、数本まとめてオールセラミックにしたいと思っている方は少々遠くても通う価値があるでしょう。興味がある方はこちらのホームページをご覧ください。